先日、心ときめく出来事がありました。
わがチームの小学校4年生の選手。
去年入団してきたときは、ひょろりと背の高い育ちの良さを感じる聡明な少年だった。
地元の有名私立校に通っている彼は
学校にチームがあるのにもかかわらず、うちのチームを選び、うちのチームの門をたたいた。
学校の友達はほとんどが学校のチームに進んでいた。
そのころ学校ではくやしい思いもたくさんしたようで
先生につらい言葉を投げかけられたり
お友達にさみしい言葉を言われたり
本当は彼と一緒にサッカーをしたかった人たちが
心とうらはらに
くやしさかさみしさか それともうらやましさか
彼の心を傷つけるような言葉を彼に残したりした。
彼はたくさん泣いたと思うし
彼のお父さんもお母さんも彼のことをたくさん心配したと思う。
でも彼が素晴らしかったのは。
けして負けなかったこと。
けして折れなかったこと。
自分が信じたものを
けしてけして 曲げなかったこと。
いつか戦うその日のために
けしてけしてあきらめず
練習して練習して練習して
サブでもベンチから精一杯声を出した。
試合に出られない日もチームのために力をつくした。
そして
その日が
その日がついに来た。
YF奈良クラブ(YF NARATESORO) VS 彼の学校のチーム
コーチたちは彼に言った。
「男にはな、勝負しなくちゃいけない日があるんだ そしてその勝負には絶対勝たなくちゃいけないんだ」
その試合のメンバーが発表された。
彼は先発だった。
ものすごい気合いの入った表情。
入団してきた頃の、柔和で優しい表情ではなく、
勝負をかけたせいかんな男の顔。
キックオフ。
相手チームにとっても絶対に負けたくない戦い。
そして
映画かと思った。
映画でもあんなシーンない。
あんなシュート、あんなすごいシュート、
コーチも監督も、私も、みんなその瞬間を見た。
先制点は彼の強烈な宙に舞うヘディングシュートだった。
彼がこのチームで練習してきて得たものは、
技術 声出し あいさつ コミュニケーション
そうじゃなくて
そんなことじゃなくて
男のプライドだったんだなと。
彼のガッツポーズを見た時に涙が出そうになった。
彼のプライドをかけて一緒に戦ったチームメイトも
彼の素晴らしいヘディングシュートを見て彼を認めた相手チームも、
みんな素晴らしくて涙が出そうになった。
いいね、サッカーは。
いいね。男の子は。
記憶に残る試合でした。
さあ、このチームで、今日は優勝しに行こう!
行ってきます!








