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師 結城章介様

なにもしらない子どもだった15歳のアタシの、「はじめての演出家」になってくれてありがとうございました。

ななめに煙草をくわえたままくしゃくしゃの笑みで、「岡元はおめぇほんとにしょうがねえよなぁ」とダメ出しだかほめてんだかわかんないべらんめえ言葉で、気長に育ててくれてありがとうございました。

先生演出の舞台で、さんざん生意気な演出論をほざいたガキンチョを、懲りもせず何度も起用していただきありがとうございました。

数年前大きな病気をされた後、私の出演する舞台を見に来てくださり、終演後呑んだ席で「俺の生徒が小野寺昭の相手役だぞ」と何度も何度も上機嫌な声で、店中に聞こえるような大きな声で言ってくださってありがとうございました。

その時私たちが止めるのにもかかわらず何本も何本もビールを飲んで酔っぱらって、やっぱり先生らしいよなあと安心させてくれてありがとうございました。

病気が再発されて再入院された時、お見舞いに行った私を心配させないように「ここはビール飲めないしよ、おねえちゃんはかわいいけどよ」とぺろりと舌を出してくださりありがとうございました。

 

 

今度の夏の舞台は見に来てくださいと手紙を書いてごめんなさい。

生意気な生徒でごめんなさい。

もっともっといい芝居を見せられなくてごめんなさい。

もっともっといい女優になれなくてごめんなさい。

 

最期に会いに行けなくてごめんなさい。

 

結城章介先生。あなたの生徒でよかったです。

 

 

これからも私はがんばります。