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「クライマーズ・ハイ」

7月公開の映画「クライマーズ・ハイ」の試写を観てきました。

あの事故の時、夏休みに遊びに行っているいとこの家で、テレビに延々と映し出され繰り返される搭乗者名簿のカタカナ文字の羅列に、なんだか怖くてテレビニュースにかじりつきになっていた叔母の背中にしがみついたのを覚えています。

日航機墜落事故。1985年8月12日。JAL123便。

乗客乗員524名。うち生存者4名。

死亡者数520人。

 

以前読んだ山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」で、この事故の話は「御巣鷹山編」として綿密に描かれており、私はこの巻を何度も何度も、何度も読んだ。目を覆いたくなるような、先を読むのを躊躇するような、そんな記述もエピソードも数多く、我々が当時ニュースで知りえた内容というのは、いかに表面的で事実を幾重にもオブラートに包んだものであったかと愕然とした。もちろんこれはニュースや新聞などのメディアが悪いのではなく、それほどまでに現場は凄惨な状況であったと推測される。

この「クライマーズ・ハイ」を観て、おそらく数字に見えない被害者がいまだどこかで苦しんでいるに違いないと、もしかしたら実質的な被害者数・死亡者数は、これと大きく違うのかもしれないと考えざるを得ない。そしてこの事故が起きた時、御巣鷹山だけを頭に走り回った人たちのどれだけ多かったことか。

この映画、出演している役者さんが、憎らしいくらいにいい。
みんないい。
みんなすばらしい。

ちきしょー。すげえ。すげえすげえすげえ。

原田監督の丁寧な作風はやっぱり好き。

 

あの日を知っている世代にも知らない若者にも、おススメしたい硬派な映画でした。

 

大昔から知っている無名塾出身の金子和くんが、めちゃくちゃいい役でいい芝居してたのにも感激!
和くん、すごいよかったよー!!